大統領選当選はぴったり100年違い、後継大統領と秘書は同名
ドナルド・トランプが2024年の大統領選に出馬するそうで話題になっている。この男ほど、米国大統領の権威を失墜させた人物はいないだろう。Qアノンとかいう架空の人物がグルになって「正義の味方」めいたトランプ像をつくり、国民がそれに乗せられ、昨年1月には議事堂襲撃事件まで起こした。その姿を見るにつけ、「米国人て、バカだねぇ」と自国の愚かさも忘れて嘲笑したくなる。
米国の大統領で日本人に一番なじみが深いといえば、ジョン・F・ケネディとエイブラハム・リンカーンだろう。この2人は人気ランキングの上位に入るはずだ。
米国ではひところ、ケネディとリンカーンの驚きの共通点が話題になった。特に大学生の間で一種の不思議話として浸透していたそうだ。これまで公開された資料から、以下のような事実が明らかになっている。
リンカーンは1865年4月15日に、ケネディは1963年11月22日に死亡した。ご存じのように、2人とも暗殺によって死を迎えたのだが、死んだ日はともに金曜日だった。
場所はリンカーンがワシントンDCにあるフォード劇場の観客の前、ケネディはテキサス州ダラスの市民の大歓呼の前。2人とも公衆の面前で殺されている。
暗殺犯のその後も興味深い。リンカーン暗殺犯のジョン・ブースは逃亡先のバージニアで捕らえられて殺された。一方、ケネディ暗殺犯のリー・ハーヴェイ・オズワルドはジャック・ルビーによって射殺。ともに裁判にかけられずに口封じされている。
2人の当選年も何やら暗示的である。リンカーンが大統領に当選したのは1860年。これに対してケネディが当選したのは1960年で、ぴったり100年の違いなのだ。まるで“リンカーン当選後100周年”の年に、ケネディがリンカーンに捧げられたかのような按配だ。
まだある。後継者の名前の共通性だ。まず、2人のあとを継いだ副大統領が、リンカーンのときはアンドリュー・ジョンソン、ケネディのときはリンドン・ジョンソンで、ともに「ジョンソン」で一致している。
2人の大統領の秘書の名にも注目だ。なんと、リンカーンには「ケネディ」という名の秘書がおり、一方、ケネディには「リンカーン」という秘書がいた。
また、この2人はともに大統領が暗殺される場所に向かうのをやめるようアドバイスしたという。両大統領は彼らの助言を無視して暗殺されてしまったわけだ。
あくまでも偶然だが、なにやら因縁めいたものを感じてしまうのだ。