兄の逮捕は29年前。南米のコカが原因だったとの説
角川歴彦は79歳での逮捕となった。ご存じのように彼の兄・角川春樹(80)も過去に逮捕されている。
春樹の逮捕は今から29年前の1993年8月。コカイン密輸事件で麻薬取締法違反などで捕まった。最高裁まで争ったが、結果として懲役4年の実刑判決を受けている。
当たり前だが、この逮捕は突然のことで、テレビの視聴者をビックリさせた。逮捕後、テレビ番組などでは「角川春樹はいつも鼻の頭が赤かった。あれは薬物を鼻孔から吸引したからではないか」などのコメントが聞かれた。
彼が薬物にはまったきっかけは何だったのか。実は角川映画の大作「復活の日」に関係しているとの説がある。
この映画の公開は1980年6月。撮影はその前年から、世界のあちこちで行われた。その過程に南米ロケがあった。チリなどで行われたのだが、このときロケ地のひとつのペルーに到着した撮影スタッフが高山病に苦しんだ。そこで偶然、現地に調査のために長期滞在していた日本人がいたため、スタッフが相談。この日本人がコカを運んできた。
というのも南米の高地では生粋の現地人も高山病になるため、口にコカを入れる風習がある。口に入れると、頭がクラクラしていた症状が改善され、楽になるという。
その日本人が提供したコカのおかげでスタッフ陣は元気になり、無事にロケを行えることとなった。この時期に角川春樹が少し遅れて現地入りした。おそらく角川春樹も高山病予防のためにコカを服用したはずだと、この日本人はメディアで語っていた。
角川春樹は「復活の日」の撮影のため、南米の次に米国に渡った。米国はコカインなどが蔓延している。南米で覚えた薬物の味が忘れられず、米国でも使用し、結果的に中毒となったのではないかという見方があったのだ。
もう29年も前のこと。なんだか懐かしい。
※写真は「復活の日」のブルーレイ。